定例記者会見で質問に答える兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区の県庁で2024年7月24日午後4時49分、山本康介撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委)が実施した県職員アンケートの中間集計がまとまり、知事のパワハラを目撃・経験したり、人から聞いたりしたとの回答が約4割に上ったことが19日、関係者への取材で判明した。百条委は23日に詳細を公表する。

 アンケートは、対象の約9700人のうち7割にあたる約6700人が回答。中間集計は5日までに回答があった4568件を対象とした。「知事のパワハラを経験したことはあるか」「知事が贈答品を受け取っていることを目撃したことがあるか」など7項目について、7月31日からインターネットと郵送で受け付け、外部機関が集計していた。

 この結果、パワハラを「目撃した」と回答したのは59人、「実際に知っている人から聞いた」は466人、「人づてに聞いた」は1225人に上った。他にも、贈答品については43人が、「(斎藤氏が初当選した2021年の)知事選での県職員の事前選挙活動」については17人が「目撃した」と回答した。

 23日の百条委は、県職員6人に対するパワハラ被害調査を非公開で実施。30日には、証人尋問で斎藤知事の出頭を求めている。【山田麻未】

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