台風7号は、15日にも強い勢力となって、16日、関東に接近する見込みです。
小笠原諸島の父島は、刻一刻と、状況が悪化しています。
宿泊施設などを運営する竹澤さんが、島内の見回りをしながら撮影してくれた映像。日が傾くころには、さらに雨風が強くなっています。
竹澤博隆さん
「朝からの強い雨のせいで、普段ないようなところにも滝ができたりしています」
お盆休みの交通機関は、大きく乱れそうです。
新宿のバスターミナルまで来たものの、予定通りに戻れなくなることを心配して、急きょ、出発を見送った人もいます。
大阪行きのバスをキャンセルした人
「実家で母や父が待っているので、帰りたいという気持ちはあったが、大事な仕事で、どうしても外せず、キャンセルせざるを得ない」
見送りに来たのに、見送れなかった友人。
見送りに来た友人
「(Q.この判断をどう受け止める)賢明だと思う」
東海道新幹線は、16日、東京ー名古屋間での運転を終日取りやめます。
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■5年前の教訓 停電への備え今回ほどの勢力で関東に迫る台風は5年ぶりです。
2019年、関東に上陸した史上最強クラスの台風15号は、房総半島に大規模な停電をもたらしました。停電の復旧まで、2週間以上かかったところもあり、熱中症などで、8人が亡くなっています。
そんななかでも、明かりを灯し続けた避難所がありました。その試みは、別の避難所にも広がっています。
千葉市の指定緊急避難場所である公民館。屋上には、太陽光パネルが敷き詰められています。災害時の電源供給に役立てられているそうです。屋上で生み出された電気は、蓄電池に。
千葉市脱炭素推進課・竹内公平課長補佐
「(Q.蓄電池は満タンの状態で、何日間持つ)避難所の機能だと、2日くらい持つようになっている」
5年前、この公民館に自立した電力設備はありませんでした。当時の教訓を生かして、千葉市は、ほぼ全ての避難所で、設備の設置を進めてきました。コストが課題となったのですが…
千葉市脱炭素推進課・竹内公平課長補佐
「実際は、千葉市の負担は、基本的にないような形になっている」
千葉市は、電力会社に施設の屋根を貸して、太陽光パネルを設置してもらいました。国の補助金も活用することで、初期費用ゼロでの導入を実現しました。
千葉市脱炭素推進課・竹内公平課長補佐
「こういった仕組みを導入してから、幸いにも、ここの公民館では使わないでいられているので、今回も直撃しないで、使わないで済むことを祈っている」
当時を思い返すと、ブルーシートで埋め尽くされた町もありました。
千葉・鋸南町。5年前の台風では、多くの建物が被害を受けて、ブルーシートで覆われていましたが、ほとんどが修復されました。
妻と2人で暮らす須藤智さん(70)。
玄関、入ってすぐのクローゼットの中には、水などが備蓄されています。5年前の教訓から、備蓄は余裕を持って。
須藤智さん
「ここは何かあったとき、すぐ取れる。常にひとつ欠けたら補充する」
当時、須藤さんの家も水浸しになりました。手すりの傷は、瓦が飛ばされてできたもの。
須藤智さん
「わざと残した。生きているというか、忘れないようにね。きょうも孫や娘たちが来ている。そんなときに(台風に)遭遇しちゃうとやっぱり守らなきゃいけない。何もなければいいですけど、台風はやっぱり怖い」
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