夏山登山の最盛期を迎え、朝の富士山頂剣ケ峰で記念撮影に並ぶ登山者の行列。建物は旧富士山測候所=2024年8月10日午前6時36分、本社ヘリから手塚耕一郎撮影
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 11日の「山の日」を前に、富士山は多くの登山者でにぎわっている。

 10日午前6時過ぎ、上空から山頂を眺めると、青空の下で大勢の登山者がくつろいでいる様子が見られた。また、日本最高所の「剣ケ峰」では、山頂の石碑で記念撮影をするために、登山者が長い行列を作っていた。

 富士山では今年、山梨県側の登山道「吉田ルート」の5合目にゲートを設置。午後4時~午前3時は山小屋の宿泊者と下山者以外の通行を規制している。また、1人2000円の通行料を徴収し、入山者数を1日上限4000人(山小屋宿泊者は除外)にする制度も新たに設けた。

富士山頂に到着し、山小屋の周辺に集う大勢の登山者ら=2024年8月10日午前6時8分、本社ヘリから手塚耕一郎撮影
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 山梨県によると、7月1日の山開きから今月8日時点で、ゲートの通行許可数は7月27日の3018人が最多。上限に達した日は無いという。また、富士吉田市が6合目で実施している登山者計測では、8日までの登山者数は昨年に比べ約15%減少した。特に「弾丸登山」の可能性がある午後9時~午前0時の6合目通過者は110人で、昨年と比べ94%減少。ゲートの設置や登山ルールの周知が功を奏している形だ。

 11日は日帰り登山者の事前予約枠は既に完売。県によると、当日枠が1000人分以上あり、上限に達するかは分からないとしている。【手塚耕一郎】

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