10日午前10時ごろ、沖縄県那覇市首里石嶺町の住宅工事現場で、長さ約40センチ、重さ約15キロの不発弾1発が見つかった。陸上自衛隊によると、米国製の81ミリ迫撃砲弾(黄リン弾)で、沖縄戦当時に米軍が所有していたとみられる。陸自による回収作業は午後1時半ごろまでに終了し、けが人や体調不良者はいなかった。
発見した建築業の男性(42)によると、住宅の建築に向けた基礎工事をしていたところ、地中から煙が上がった。「紙を燃やした時のような煙が出ていて、火も少し出ていた」と言い、煙が消えなかったことから午前11時半ごろに110番通報した。連絡を受けた陸自が午後1時ごろから約30分かけて回収作業などを実施した。
男性は「工事中に手りゅう弾を見つけることはよくあるが、迫撃砲弾は初めてで驚いた。煙がずっと消えず、少し怖かった」と話した。陸自によると、弾の状態から爆発の可能性は低かったが、空気と触れないよう密閉した上で、自衛隊の保管庫に運搬する。
黄リン弾の回収作業に当たる自衛隊員ら=10日午後1時7分、那覇市首里石嶺町 黄リン弾の回収作業に当たる自衛隊員ら=10日午後1時5分、那覇市首里石嶺町鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。