政府の地震調査委員会は日向灘での地震の影響で、南海トラフ巨大地震の想定震源域において現時点で通常とは異なる地下の変化は観測されていないと説明しました。
政府の地震調査委員会は9日に会見を開き、宮崎県で最大震度6弱を観測した地震を受けて南海トラフ巨大地震を引き起こすプレートの状態が変化したことを示唆するデータは得られていないと明らかにしました。
地殻のひずみなどの計測データからマグニチュード7.1の地震による変化は見られたものの、その後は普段と異なる変化は見られず、巨大地震の発生につながるような兆候は強まっていないということです。
日向灘の震源付近で活発な地震活動は続いていて、9日の午後2時時点で震度1以上の地震がマグニチュード7.1の地震も含めて14回観測されています。
調査委員会は今後、1週間程度は同じ規模の地震への注意が必要としたうえで、地震への備えを再確認するよう改めて注意を呼び掛けました。
一方、9日夜に神奈川県厚木市で最大震度5弱を観測した地震との関連について、調査委員会の平田直委員長は「一般的に考えて、距離が遠いので関係はないと思う」と述べました。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。