大阪高検、大阪地検、大阪区検が入る大阪中之島合同庁舎=大阪市福島区で、岩井香寿美撮影

 サッカー・仏1部リーグのスタッド・ランスに所属する伊東純也選手(31)が同意のない性交をしたとして、女性2人から準強制性交等致傷容疑で刑事告訴されていた問題で、大阪地検は9日、伊東選手を不起訴(容疑不十分)にした。伊東選手の女性2人に対する容疑をそれぞれ準強制性交等と準強制わいせつ致傷に切り替え、刑事処分が妥当か調べていた。

 伊東選手側も女性2人を虚偽告訴容疑で刑事告訴していたが、地検は2人についても不起訴(容疑不十分)にした。地検は「必要かつ十分な捜査をしたが、いずれについても起訴するに足りる証拠が収集できなかった」としている。

 伊東選手は性加害疑惑が報じられた後の2024年2月から、日本代表を離脱している。代理人弁護士を通じて「一貫して、絶対に罪を犯していないと言ってきたので不起訴の判断にほっとしています」とコメントを出した。

 伊東選手は23年6月の代表戦後に女性2人と飲食した。女性側は飲食後、大阪市内のホテルで酒に酔った状態で無理やり性行為をされたと主張し、24年1月に伊東選手を大阪府警に刑事告訴。府警は24年7月、虚偽告訴容疑で刑事告訴された女性2人とともに地検に書類送検していた。【林みづき、北村秀徳】

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