大阪府は6日、咲洲庁舎(大阪市住之江区)に入居する「さきしまコスモタワーホテル」に対し、10月31日を期限に建物の明け渡しを求める通知を出した。以降は宿泊できなくなるため、宿泊先の変更案内や従業員の就業相談に応じる府のホームページサイトを開設し対応にあたる。
ホテル側に賃料の滞納と明け渡しの賠償を命じた大阪高裁判決を受けた処置で、修学旅行などの予約を考慮し、期日を設定した。ホテル側も明け渡しに応じているという。
庁舎は55階建てで、ホテル側と7~17階のフロアで賃貸契約を結んでいる。府は今後、民間事業者から提案を募り、ホテル退去後の跡地活用を検討する。
吉村洋文知事は報道陣に「ベイエリアは可能性が高い。ホテルの需要も高く、速やかに民間に貸し出しをしていきたい」と述べた。【東久保逸夫】
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