沖縄とマレーシアを中心に活動する任意団体「マタハリ沖縄」(うるま市、松山文(あや)代表)が2日、マレーシア東部のボルネオ島コタキナバルで開かれた交流イベントに参加した。Kiroroボーカルの玉城千春さんや、南城市の児童養護施設「島添の丘」の児童ら13人が現地の子どもたちと音楽を通じて絆を強めた。

 同国とフィリピンを中心に、さまざまな理由で家族と暮らせない子どもたちを支援するNPO法人「CFFジャパン」(安部光彦代表理事)との共同プロジェクト。現地の児童養護施設「子どもの家」で育った少年ら約20人は、バイオリンなどの弦楽合奏で沖縄メンバーを迎え、約200人の来場者で盛り上がった。

 マタハリ沖縄の共同代表も務める玉城さんは、Kiroroの楽曲「生きてこそ」などを優しく伸びやかに歌い上げた。

 〈今なら言える 生まれてきて良かった〉

 島添の丘の児童生徒たちと一緒に制作した「あの人の声」では、歌詞に込められた玉城さんの思いに同行した職員らが涙を流す場面もあった。ラストの「未来へ」はマレーシアで最も有名な日本の曲として知られており、観客との大合唱で締めくくった。

 一行は3日、サバ州のパパル市にあるCFFジャパンを訪問し、児童が暮らす部屋など施設を見学した。(文化事業部・知花徳和)

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