再開した最上川舟下り=山形県戸沢村で2024年8月1日午後1時9分、竹内幹撮影
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 記録的な豪雨で被害が発生した山形県戸沢村で1日、最上川舟下りが再開した。

 観光船を運航する最上峡芭蕉ライン観光では所有する16隻のうち11隻が大雨の影響で流され、残った5隻で船を運航した。また国道が通行止めのため、コースを変更した。

 川は茶色く濁り、倒された木々が所々に見えた。群馬県から観光で来た奥山重昭さん(64)は初めて舟下りを体験し、「地元の人には災害を乗り越えてほしい。また、ぜひ訪れたい」と話した。

 同村で暮らし、船頭を務める山科亨さん(46)は「まだ仕事に戻れていない被災した同僚もおり、複雑な思いがある。お客さんが戻ってくれて村が少しでも元気になればうれしい」と語る。「景色は変わってしまったがこれも最上川。自然の力を改めて実感した」。舟の上から山科さんの「最上川舟唄(ふなうた)」が響き渡った。【竹内幹】

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