石川県庁=金沢市で、日向梓撮影

 最大震度7の揺れを観測した能登半島地震は1日、発生から7カ月が過ぎた。石川県はこの日、地震による死者数が19人増え、318人(うち災害関連死89人)になったと発表した。7月23日に関連死と答申された19人が、正式に認定されたため。

 19人の内訳は、輪島市12人、志賀町5人、小松市1人、内灘町1人。

 死亡の経緯など遺族が承諾した項目も公表され、少なくとも8人は80代以上だった。高台への急激な避難行動で心身に重い負荷がかかったり、自宅が全壊したショックと避難所生活でのストレスから体調を悪化させたりして死亡していた。

 一方、県が1日に公表した資料によると、被害が大きかった半島北部の珠洲(すず)市や輪島市などでは、計694人が避難所での生活を強いられている。

 県の南部などにある宿泊施設を借りて避難所として活用する「2次避難所」などでは、計728人が過ごしている。

 住宅の被害は8万359棟(うち全壊5870棟、半壊1万6027棟)。7月29日までに家屋の公費解体の申請棟数は2万4985棟に上ったが、解体が完了したのは1978棟にとどまっている。【深尾昭寛】

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