全国でも有数の桜の名所、青森県弘前市の弘前公園で19日、ソメイヨシノの標準木が満開を迎えた。園内では12日から5年ぶりに制限がない形で弘前さくらまつりが開かれており、県内外からの観光客が食べ歩きを楽しんだり、満開の桜を写真に納めたりするなどして花見を楽しんだ。
同公園では14日に観測史上最速だった昨年から1日遅れ、平年より8日早くソメイヨシノが開花した。
この日は弘前城天守閣前で市などが主催するセレモニーが開かれ、桜田宏市長が園内の桜の満開を宣言。その後、参加者が風船を空に放ち、満開を祝った。園内には52種類約2600本の桜が植えられており、このうちソメイヨシノは約1700本。桜の枝が重なり合いハート形に見える場所には人だかりができるなど、園内の撮影スポットは桜を楽しむ人々でにぎわった。
生後7カ月の子供を連れた青森市の会社員、坪紗千さん(39)は「弘前出身なので子供を連れてくる日を心待ちにしていた」と話した。
さくらまつりは5月5日までで、桜の早咲きに対応して過去最長となった。市公園緑地課の桜守、橋場真紀子さんは「早咲きの桜は散り始めているが、まだまだ見ごろはこれからなので楽しんでほしい」と呼び掛けている。【江沢雄志】
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