両軍リーダーの決断が勝敗の分かれ道となった…!?将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Dリーグ第3試合、チーム佐々木 対 エントリーチームの模様が7月27日に放送された。主将対決となった第7局はチーム佐々木の佐々木勇気八段(29)が制したものの、自ら連投を決断したエントリーチームの大橋貴洸七段(31)が第8局を制しチームの勝利を決める結果に。決断の瞬間に、ファンからは「この選択吉と出るか凶と出るか」「勝ってほしいもんね」の声が寄せられていた。
【映像】「イヤ」「このままでは…」両軍リーダーの表情に注目
運命は勇者に微笑むのか、戦略家を選ぶのか――。エントリーチームにスタートダッシュを許したものの、第7局で佐々木八段がリーダー対決を制し3勝4敗まで接近したチーム佐々木。第7局では、角換わりの出だしとなった一局で大橋七段の序盤のミスを佐々木八段が見逃さず、そのまま一気に寄せ切って快勝を飾った。
第8局を前に両軍のスコアはエントリーチームの4勝、チーム佐々木の3勝。大橋七段がリーダーを務めるエントリーチームは、第8戦の白星で第3試合の勝利とともに予選突破が決まる。一方、遅れをとるチーム佐々木は、次戦の勝利でフルセットに持ち込みたいところ。両軍のオーダー会議の様子に、ファンは大注目することとなった。
チーム佐々木のオーダー会議では、佐々木八段が「次を悩んでいるんですけど…」。メンバーの伊藤匠叡王(21)は、「イヤじゃなければ(佐々木八段に)行ってもらおうかと話していました」とリーダーへ水を向けた。すると、佐々木八段は「イヤなんです」とキッパリ。久保利明九段(48)へ、「(勝ってフルセットに)回してきてください」と大勝負を託した。
一方、エントリーチームの大橋七段は「想定外の進行になって…。あの筋あったね…」と悔しさ全開。「今のは不完全燃焼すぎて。このままでは終われない」とメラメラと闘志を燃やし、「私が出ます!頑張ります!」と自ら連投を申し出た。
この両者の対照的なオーダー会議にファンも大興奮。「嫌って言ったw」「勝ってほしいもんね」「この選択吉と出るか凶と出るか」「大橋闘争心あるな」「負けで終われない連投」「大橋かっこいいやん」と多くの反響が寄せられていた。
久保九段VS大橋七段の対決となった第8局では、久保九段が三間飛車を志向したが大橋七段の気迫に押されたか、駒がぶつかった後に久保九段にわずかに誤算が生じる展開に。このほころびを見逃さず、大橋七段が一気に押し切り大きな一勝を手にする結果となった。
◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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