栃木県真岡市は市内の道路側溝のグレーチング(格子状鉄蓋)に、同市職員がスプレーでイチゴのデザインをマーキングし、盗難防止対策を施している。22日の市長定例記者会見で、これまでに被害にあった所を中心に19カ所、59枚に実施したと発表した。
市内での盗難被害は、2022年度が6件25枚▽23年度は25件40枚▽今年度は6月末で11件23枚――と相次いでいる。側溝に蓋がないと車や歩行者の転落の危険があるため、盗難防止対策が急がれていた。
対策方法には金具を用いて固定する方法はあるが、費用がかかる上に維持管理の課題があった。そこで、コストがかからず維持管理しやすいスプレーでのマーキングをすることにした。マークは、市が日本一の生産量を誇るイチゴのデザインを描いている。
マーキングをすることにより「塗料のついたものは売り物にならない」と、盗難を抑止するとともに、売り渡し時や捜査の際に市のものであると特定できるメリットがあるという。
市の担当者は「今後も引き続き道路パトロールとマーキングを強化し、安全な道路環境を維持していきたい」と話している。【松沢真美】
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