警視庁

 特殊詐欺事件で被害者から現金を受け取る「受け子」役を担ったとして、警視庁暴力団対策課は22日、指定暴力団・住吉会系2次団体幹部、松田英昭容疑者(60)=東京都立川市幸町2=を詐欺容疑で逮捕した。警視庁によると、暴力団幹部が受け子役で検挙されるのは異例という。

 逮捕容疑は5月23~24日、何者かと共謀し、港区内で1人暮らしの女性(87)宅に息子を名乗り、「大事な書類や手形が入ったバッグを盗まれた」などとうその電話をかけ、現金507万円をだまし取ったとしている。警視庁は認否を明らかにしていない。

 警視庁によると、松田容疑者は息子の同僚を装い女性宅を訪問し、無言で現金を受け取り立ち去っていた。後日、息子本人が女性宅を訪れて被害が発覚し、防犯カメラの映像などから松田容疑者が浮上したという。

 女性は事件直前にも自宅を訪問した人物に数百万円を手渡しており、警視庁が詐欺容疑で関連を調べている。

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