相次いで発覚した在沖縄米兵による性的暴行事件を受け、在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍は20日、隊員の綱紀粛正の強化策として、日本国内すべての海兵隊基地を出入りする車両を検問し、飲酒検査を実施すると発表した。米軍関係者による性的暴行事件は飲酒が絡む事例もあり、実効性が問われる。
海兵隊によると、検問は全国の海兵隊基地のゲートで、金曜夕方から土曜夕方にかけて実施。身分証や運転免許証などを確認し、アルコールを摂取していないか検査をする。基地外の歓楽街などでの巡回パトロールも強化する。第3海兵遠征軍司令官のロジャー・ターナー中将は「日本に滞在するゲストとして、私たちは地域社会の最高の隣人およびパートナーでなければならない」とするコメントを出した。
米軍は勤務時間外の行動の内規「リバティー制度」を定めており、海兵隊が今回実施する飲酒検査では同制度の認知度も確認する。
相次ぐ事件発覚後、沖縄県は米軍や米国政府に対し、同制度の外出制限措置の厳格化などを求めていた。県によると現在、全兵士を対象に原則午前1~5時に基地外での飲酒を禁止するなどの措置が取られている。【比嘉洋】
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