インターネットの地図サービス「グーグルマップ」の口コミを巡って18日、医師らがグーグルに損害賠償を求める集団訴訟を起こした。原告団長を務める男性は同日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、医療機関は「一方的なサンドバッグのようだ」と訴えた。
男性がグーグルマップに疑問を持ったきっかけは、自身のクリニックが誤った住所で掲載されたことだ。グーグル側に連絡したが、修正されるまでに1年ほどかかった。「場合によってはかなりの営業妨害になる」と感じたという。
「職員の顔写真が盗撮され、中傷の言葉とともに長期間掲載された」「不要な検査を要求され、断ったら悪い口コミを書かれた」など、医師らの悩みは深刻だ。
医療機関は守秘義務があり、不当な口コミに公の場で反論することは難しい。男性は「書き込む側は匿名だが、こっちは反論できない」と話す。
グーグル幹部にもメールなどで仕組みの改善を訴えたが、納得できる対応はなかったという。
代理人の中沢佑一弁護士は「プラットフォーマー側が何も責任を負わないのはおかしい。グーグル側にも対応を求めていく」としている。
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