県警は18日、SNSを通じて投資を勧める「SNS型投資詐欺」と、外国人などを名乗って恋愛感情や親近感を抱かせて金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の被害状況を初めてまとめた。2023年の被害認知件数(暫定値)は合わせて43件で、被害額は約3億710万円。特殊詐欺の被害額約2億円(同)を上回った。

 県警捜査2課によると、昨年のSNS型投資詐欺の認知件数は8件で、被害額は約3430万円。「海外のFX取引所で取引すれば、少額で多くの利益を狙える」と誘い、金銭をだまし取る手口があった。

 最初に接触する手段はLINE4件のほか、TikTokとインスタグラム、ウェブサイト、その他がそれぞれ1件だった。

 国際ロマンス詐欺の認知件数は35件。フェイスブックを通じて知り合った人からの被害が16件あった。投資家などを装い、何度も連絡を取り合って信頼関係を構築し、「結婚資金をつくるために投資しないか」などと恋愛感情につけ込むのが特徴。昨年の被害額は約2億7280万円で、計4923万円をだまし取られた被害者もいた。

 県警は「SNSを通じて知り合った相手からお金や投資の話が出たら、必ず詐欺を疑って」と注意を呼びかけている。(社会部・玉那覇長輝)

(写図説明)SNS型投資詐欺と国際ロマンス詐欺被害の認知件数

2023年)

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