信夫山(福島市)を愛猫家の聖地として盛り上げようという「信夫山ねこまつり」が22日、「ねこ稲荷」の愛称で親しまれている西坂稲荷神社隣の古民家で開かれる。今年の「猫の日」(2月22日)から毎月22日に市民有志が開催している。
「ねこ稲荷」の伝説は、かつて御山(おやま)(信夫山)にすみ着いて和尚に化けては魚を盗む悪さをしていたキツネが、しっぽがちぎれて化けられなくなってしまい、被害者だったはずの和尚に諭されたことに恩義を感じて、御山の人々のために蚕の守り神となって猫のようにネズミを退治した――という。
福島市の街づくりに取り組むNPO法人「ストリートふくしま」が、この伝説と、西坂稲荷が愛猫家から人気を集めていたことに着目。隣の築180年の古民家をリノベーションして2022年4月に休憩所「古民家西坂家」をオープンして、ねこ稲荷の御朱印を販売したり、愛猫の写真を掲示できるボードを設置したりするなどして盛り上げている。
今月のまつりは古民家西坂家で22日午前10時~午後3時に開催する。出張カフェやオリジナルグッズの販売のほか、宮城県名取市出身で福島市に移住してデザイナーとしても活動するイラストレーターのico.(いこ)さんに愛猫の写真を渡すとイラストを描いてくれる。入場無料。
ストリートふくしまの山尾良平理事長(65)は「信夫山は福島市のシンボルだが市民にもまだ知られていない多彩な魅力がある。ねこ稲荷をきっかけに足を運んでもらえれば」と呼び掛けている。
詳細はストリートふくしまの信夫山サイト(https://www.shinobuyama.com/)へ。【錦織祐一】
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