広島高裁=広島市中区

令和元年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(61)=実刑確定、仮釈放=から現金10万円を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われた広島県議、渡辺典子被告(39)の控訴審で、広島高裁(森浩史裁判長)は18日、罰金10万円、追徴金10万円とした1審広島地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。

昨年7月の1審判決は、現金を受け取ったのは参院選公示日が約1カ月後に迫った時期と認定し、「買収の趣旨を認識していたと推認できる」と指摘した。弁護側は、買収の趣旨はなかったとして無罪を主張していた。

判決によると、被告は元年5月ごろ、河井氏の妻、案里氏(50)の票の取りまとめなどに対する報酬として現金10万円を受け取った。

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