3連休の中日は線状降水帯が発生するなど、九州を中心に大雨になりました。明日、15日も危険な大雨となる可能性があり土砂災害などへの注意が必要です。
■道路冠水で「車進まない」九州各地で激しい雨
草木を揺らす激しい雨風。用水路に勢いよく流れ込む雨水。運転するのもままなりません。3連休、中日の14日、活発な梅雨前線の影響で、九州では朝から激しい雨となりました。
長崎県では朝、線状降水帯が発生。五島列島にある福江空港では、線状降水帯によって、7月の観測史上1位となる、1時間に85.5ミリの猛烈な雨を観測しました。熊本市では道路が冠水。市内を流れる川は今にも溢れそうに…。
(アナウンス)「避難に時間を要する方と、その支援者は避難を開始してください」
大雨による土砂災害への警戒から、九州の一部地域では避難を促す自治体も…市内全域に、警戒レベル「4」の避難指示が出された鹿児島県出水市。道路が水で溢れ返っているのが分かります。
(撮影者)「アクセルを踏んでもあまり進んでいかないような感じ」
Q.雨自体も強かった?
「すごいですね。今日が一番ひどかったかも」
この週末、九州で降り続く強い雨。この鹿児島では3日間で400ミリ近い雨量を観測しました。
■“美肌の湯”に記録的大雨・3連休でも人まばら
激しい雨は、三連休の観光地を直撃しました。
(草薙和輝アナウンサー)「時刻が午前9時を過ぎました、温泉地でも知られる佐賀県の嬉野市、急激に雨が強くなってきています。このあたりは足湯、さらにはお土産店なども立ち並ぶメインストリートとなっています。しかし3連休の2日目でもありながら、ご覧のように雨の影響でしょうか、人通りはほとんどありません」
“日本三大美肌の湯のひとつ”といわれる、嬉野温泉―。土産物店では、対策に余念がありません。
(土産物店店主)「昨日は(雨が)降ってなかったんで、観光のお客さんめちゃくちゃ多かったですね」
Q.やっぱり今日は少ない?
「全然少ないです。様子をみてお客さんこのまま歩かないようだったら早めに閉めようかなと思ってます」
この日、嬉野市では1時間雨量53.5ミリを観測。一時、土砂災害警戒情報も発表されました。
(草薙和輝アナウンサー)「嬉野市を流れるこちらの川沿いには住宅が立ち並んでいるのですが、あちらに見えるブルーシート、先日雨の影響で護岸が崩落してしまったということです」
12日朝、幅およそ10メートル、高さ8メートルに渡って崩落した護岸。崩落は住宅の敷地にも及びました。今でも建物の一部が宙に浮いた状態が続いています。
(護岸の崩落で被災した三根知起さん)「7月入ってちょっと雨が多かったんで、おそらく(地盤が)緩んではいたんでしょうけど、川(の水位)がすごく上昇しているので怖いですね」
Q.さらにもしかしたらという?
「そうですね。ちょっと落ちそうなところがあるので、そこが心配です」
■3連休に記録的大雨・田園風景が一変“水浸し”
大雨の影響は、別の観光地でも…
(山本将司ディレクター)「午前10時半、呼子の朝市に来ています。この大雨の為か店も少なくお客さんの数もまばらですね」
日本の“四大朝市”で知られる、唐津市の呼子朝市。普段は200メートル程の通りに、ずらりと並ぶ店もこの日は数件のみです…
Q.お客さんの感じはどうですか?
「少ないですね…雨降るっていってましたからね。大雨っていってたから来ないですね」
14日、唐津市では24時間で33.5ミリの雨を観測。5日間降り続く雨で、獲れる魚の量も減っているといいます。
(呼子朝市干物販売店)「まだいっぱい干すんだけどね、本当はね…」
Q.もっといっぱい干す?
「外だったらね…こういう梅雨だから干すのを減らしている」
呼子名物のイカも、一夜干しなどは雨のため、干せない状況が続いています。
(観光客)「イカを食べに来て前から予約をしていたんですよ。晴れていた方が良かったけどね…」
佐賀県武雄市では…
(松村かれん記者)「午前11時半の佐賀県武雄市です。雨は弱まってきましたが田んぼの水が溢れて道路の一部が冠水しています」
普段は田んぼに囲まれた、のどかな農道…道の先には川が流れています。しかし今回の雨で田んぼの水が溢れ、冠水。道路を遮断してしまっています。
九州北部や山口県では、15日の午前中にかけて線状降水帯が発生する恐れがあり、引き続き警戒が必要です。
7月14日『サンデーステーション』より
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