愛媛県松山市で12日、土砂崩れが発生し、複数の人が逃げ遅れたとみられています。現場では、土砂崩れ防止の柵ごと住宅が押し潰されているということです。
■愛媛・松山市で土砂崩れ 住宅巻き込む
激しく雨が降るなか、木々などがなぎ倒され、建物が押し潰されています。道路には、茶色い土砂が流れ込み、警察の姿も見られます。
警察
「こちらは松山東警察署です。現在、土砂崩れによるガス漏れの危険性があります。火気の使用は控えてください」
12日午前5時ごろ、松山市緑町で土砂崩れが発生しました。消防によると、住宅が巻き込まれ、複数の人が逃げ遅れたとみられています。
去年1月、土砂崩れの前に撮影された写真には、住宅街の背後に土砂崩れ防止のためと思われる柵が設置されている様子が写っています。
しかし、発生直後に撮影された映像には、柵ごと住宅が押し潰されてしまっています。
撮影者
「3時50分くらいにすごい音がして、雷に近いゴーッというような、バーンというような音、明らかに異常な音で。真っ暗な中、窓を開けたら、土の匂いとか草の匂いすごくて」
松山市は現場周辺に土砂災害に関するレベル5の緊急安全確保を出して、注意を呼び掛けています。
■「記録的短時間大雨情報」被害の爪痕も
宮崎市内では午前3時ごろ、激しい雨と雷の音が鳴り響いていました。
撮影者
「雷の音で起きた。家の周りにも雷が何発も落ちて、家が揺れるほどの大きな音が鳴っていた。ドカーンって音」
夜が明けた大阪・堺市では、道路の水を勢いよくはじきながら走行しているのが分かります。気象庁によると、13日朝にかけて九州南部では120ミリの雨が予想されています。
山口県でも11日、激しい雨とともに時折、稲光が夜空を照らします。
記録的短時間大雨情報が立て続けに発表された下関市では夜が明け、その爪痕が見えてきました。山が崩れ、住宅の間際まで流れ込んできた土砂。
住民
「夜中の2時半ごろに裏のドアを開けようと思ったら開かないから、開けようとしたらガサーンと小屋が倒れた音がした」
また、床上浸水の被害を受けた住宅も…。
床上浸水被害を受けた住民
「ここまで一気に(水が)入って大変でした。ベッドからおりたら(家の中が)川のような状態」
■巨大な穴…タクシードライバーの危機一髪
島根県出雲市では、県道を走るタクシーが前方に巨大な穴を発見しました。
ドライバー
「ちょっと溝にハマりましたので、助けてもらえませんか?」
無線
「陥没?」
ドライバー
「みさき道路が陥没しています」
無線
「車は通れる状況?」
ドライバー
「車は通れません。ちょっと車離れます。危ないので」
無線
「はい」
そう言って、ドライバーが車を降りた直後、崩落が起こりました。
とっさの判断で滑落を免れた運転手。車は崩れた崖のすぐ横に止まった状態でした。
出雲観光タクシー 渡部稔社長
「あれ(穴)を右に回避していたら、おそらく車両ごと道路の下に、海岸の方へ落ちていった。けがもなく、本当に不幸中の幸いでした」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月12日放送分より)
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