静岡県掛川市は10日、今年度の市民意識調査の結果を公表した。浜岡原発の今後についての回答は「安全が確認できれば稼働した方がよい」が4割を超えて最も多く、「廃炉にした方がよい」「停止しておいた方がよい」を合わせた回答を上回った。久保田崇市長は「中部電力が安全対策をしっかり講じて、それを市民が理解することが再稼働の条件。そうでなければ再稼働はありえない」と語った。
調査は市内在住の18歳以上2500人を抽出。郵送やオンラインで5月に実施し、1101人が回答した。
浜岡原発について「廃炉にした方がよい」232人(21・1%)▽「停止しておいた方がよい」134人(12・2%)▽「安全が確認できれば稼働した方がよい」455人(41・3%)▽「どちらとも言えない」189人(17・2%)▽「わからない」82人(7・4%)▽無回答9人(0・8%)――だった。
安全の確認に関して久保田市長は「大きいのは原子力規制委員会がどう判断するか」とした上で、「安全の範囲は原発施設だけではない。広域避難の準備も含まれる」と付け加えた。【山田英之】
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