上皇ご夫妻の卒寿(90歳)を祝う音楽会が10日、皇居・東御苑にある桃華楽堂で開かれた。天皇、皇后両陛下や長女愛子さま、秋篠宮ご夫妻や次女佳子さまも同席され、ご家族そろってクラシックやジャズの音色に聴き入った。
出演者は、チェロを弾く上皇さまやピアノを演奏する上皇后美智子さまと親交のある音楽家ら6人。日本ジャズ界を代表するサックス奏者の渡辺貞夫さん、ピアニストの小山実稚恵さんの他、東大名誉教授でチェロ奏者の村上陽一郎さんらが演奏を披露し、最後は全員でサンサーンスの「白鳥」を奏でた。
両陛下や上皇ご夫妻はそれぞれの演奏に拍手を送り、曲の合間には天皇陛下と上皇さまが言葉を交わして編曲や曲目について確認する姿もあった。上皇ご夫妻は退席する際に舞台近くに歩み寄り、演奏者たちに「聴かせていただいてありがとう」と笑顔でお礼を伝えていた。ご夫妻の長女黒田清子さんも同席した。
音楽会は宮内庁幹部らの主催。2014年のご夫妻の傘寿(80歳)、19年のご夫妻の結婚60年と上皇さまの即位30年を祝う際も開かれている。【山田奈緒】
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