8日も気温が上がり、518地点で真夏日となり、猛暑日は155地点に上りました。
8日、日本で一番暑かった和歌山県新宮市。39.6度まで気温が上がりました。
市民
「もうちょっと自分らの生活に意味のある1位がほしい」
37.4度を記録した静岡市からは、外出を後悔する声も聞かれました。
市民
「外に出るんじゃなかった」
市民
「日中、外に出ないようするしかないですね」
名古屋市では街中でファンが付いた服を着る人や、頭にタオル、首には冷却剤を巻きバスを待つ人もいます。
市民
「首につけるだけで全然違うね、温度が4度くらい下がるから。気温が37度、38度、暑くて、沸騰しそうで。水を飲んだら、お手洗い行って、また飲む繰り返し。そうしないと倒れちゃうから」
福岡県筑後市では、86歳の男性が、自宅の前の畑で仰向けの状態で発見されました。農作業中に熱中症で死亡したとみられています。
暑さの理由は、日本列島に張り出している2つの高気圧です。太平洋高気圧の上にチベット高気圧が覆いかぶさり、典型的な猛暑の形になりました。関東では、さらにフェーン現象で気温が上がり、災害級の暑さとなったのです。
東京・府中市では、観測史上1位となる39.2度まで気温が上がりました。東京都心では、今年初めて、午前中に35度に達しました。
熊谷市にある埼玉慈恵病院。建設業の50代男性が搬送されてきました。先週、締め切った屋内での仕事が続き、大量の汗をかいたといいます。週の後半から、体調が徐々に悪化。土日を挟んでも改善せず、8日、救急車を要請しました。
建設業・50代男性
「土曜日の夜から(食べてない)。日曜日は丸1日食べてない」
医師
「まずは点滴で様子見るので。状況からいくと、熱中症の可能性が高いと思います」
8日は、全国で少なくとも662人が熱中症の疑いで搬送されています。
怖いのは、熱中症だけではありません。
相澤準志さん(87)は、軽度な脳梗塞の疑いありと診断され、5日に入院しました。
相澤準志さん
「妹のところにお見舞いに行って、『暑いな』って思ったんだけど、妹と話をしている間に、何か、ろれつが回らなくなってきた。家出るときに体調が良くないなっていうのはありました」
何となく感じる倦怠感や、ふらつきで、まず、疑ったのは熱中症だったそうです。しかし、病院で精密検査すると、脳梗塞の疑いがありました。
川崎中央クリニック・市村真也院長
「症状からすると、脳幹の脳梗塞ではないか」
相澤さんのMRI画像と、別の脳梗塞患者の画像を比較すると、相澤さんは脳梗塞になりかけていたことがわかります。
川崎中央クリニック・市村真也院長
「今までは冬に脳梗塞が多い、脳卒中とか、頭の病気が多いといわれていたが、最近は、この暑さ、酷暑の夏によって、だいぶ脳梗塞が増えてきました。我々の感覚からすると、ちょっと変わってきたなと」
相澤さんは、発見が早期だったため、幸いにも大きな後遺症は残らず、もうじき退院できるそうです。
主な対策は、熱中症と同じで、血液の循環をよくするための“水分の補給”だといいます。
相澤準志さん
「自宅にいると、何もしてないじゃないですか。水分取るってことがあんまりない。やっぱり、水分はきちっと取らなきゃダメかなと。人間、ほとんどが水分だから」
この暑さをもたらした太平洋高気圧は、東北や北陸に激しい雨を降らせる原因にもなりました。高気圧の影響で、梅雨前線が東北まで北上。前線に沿う形で激しい雨が降り続きました。
福島県喜多方市では、午前中、全く雨が降っていませんでしたが、昼過ぎから雨脚が強くなり、田んぼから草などが流れ込み、水があふれました。
山形県鶴岡市では、張り裂けるような音を立てて雨が降り、県内では一時土砂災害警戒情報出されました。この暑さと雨は、9日も続く予想です。
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