2025年大阪・関西万博の海外パビリオン建設工事中に起きた鋼材落下事故で、万博を運営する日本国際博覧会協会は5日、発生場所は夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の中国パビリオンの建設現場だったと明らかにした。長さ10メートル、厚さ5ミリの鋼材8枚が3~4メートルの高さから落下、けが人はなかった。事故を受けて、中国側は「原因究明と再発防止に向けて最大限の協力を惜しまない」とのコメントを発表した。
協会によると、事故は5日正午ごろ発生。施工する中日建設(名古屋市中村区)の作業員が資材搬入用の車両からクレーンで鋼材をつり上げて移動させようとした際、固定していたロープが切れ、地上に落下した。鋼材はパビリオンの屋根に使う予定で、事故で一部が損傷したが、使用に問題はないという。
発生から約15分後、施工業者側が協会に事故を報告。協会は事故の経緯や再発防止策について業者側に説明を求めており、作業の安全が確認されるまで同パビリオンの工事を中止する。【東久保逸夫】
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