茨城県東海村

 日本原子力研究開発機構は5日、原子力科学研究所(茨城県東海村)内にある加速器実験施設「J―PARC(ジェイパーク)」で、冷却水を作る冷凍機の電源設備に約25平方センチの焦げ跡が見つかったと発表した。119番で駆けつけた消防が火災と判断した。管理区域外にあり、放射性物質の漏えいやけが人はいないという。

 同機構によると、6月21日に異常な電流を検知し、運転を停止した。その際は設備の異常を確認できなかったが、点検を依頼した外部作業員が7月5日午前10時45分ごろに焦げ跡を見つけた。原因は調査中だが、消防からは6月21日に電流が乱れた際に発火し、同日中に鎮火した可能性があると説明を受けたという。

 冷凍機は2019年に導入された。年1回の定期点検に加え、簡易な日常点検もある。【川島一輝】

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