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3日、東京都内は34.8℃を記録するなど、各地で今年一番の暑さとなりました。この暑さの影響で海にも異変、サメがやってました。

■猛暑でサメ襲来?養殖場荒らす

カンパチ この記事の写真は18枚

猛暑の影響は、海にも―
鹿児島・垂水、名産のカンパチに脅威が迫っていました。出荷を目前に控えた養殖のカンパチが群れになって泳ぐ網の中に…

カンパチが群れで泳ぐ網の中に…

明らかに大すぎる魚が。

網に“巨大魚” 引きあげられたサメ 丸陽水産 深見陽介代表
「3メートル近くあった。5人がかりじゃないと持てない」

カンパチの名産地を襲ったのは、まさかの“巨大ザメ”でした。
養殖のカンパチを襲ったサメ。1匹のみならず、2匹が網を食い破っていました。

丸陽水産 深見陽介代表
「(Q.サメは2匹とも死んでいた?)死んでいました。生きていたら触れないと思っていたが、実際見たら死んでいたのでクレーンで釣り上げた」 体長3メートル近くの巨大ザメ

体長3メートル近くの巨大ザメです。

網にはいくつもの穴 丸陽水産 深見陽介代表
「もしかしたら二匹じゃなくて群れで行動してるみたいだから、その群れの何匹かでガーッと来たのかな、この(穴の)数を見たら」 被害額は約1000万円に

2匹のサメは網の途中で止まり、中には侵入していませんでしたが、被害は食い止められませんでした。

丸陽水産 深見陽介代表
「サメを引き抜いた(網の)穴がでかすぎて、そこから残っていた魚がぱっとといなくなった。1600(匹)とか1700(匹)とかそれくらい」

被害額は約1000万円にのぼったといいます。

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■取材班も現場近くでサメ目撃

■取材班も現場近くでサメ目撃

サメが現れた場所

今回サメが現れたのは、鹿児島湾の漁港のすぐそばです。

深見代表「こんな近くまで来るのかと」 丸陽水産 深見陽介代表
「こんな近くまで来るのかと思って、沖の方では見ていたが、なかなか出荷直前の魚が被害に遭うことがなかったから、皆、びっくりしました。人間にけがが無くてよかった」

今回の地点でサメに遭遇したのは初めてだといいます。

取材班は現場近くへ

取材班が現場近くに向かうと…

目の前にサメ リポーター
「サメの尾びれが見えました。いけすのすぐそばでサメが現れました」 深見代表「足をかまれそうな勢い」 丸陽水産 深見陽介代表
「(いけすの)消毒をしていると、この辺に足をかまれそうな勢いで」
「(Q.今みたいに足を出していると)やられますよ」

実は市内では、ほかの場所でも網がサメに破られ、カンパチ約700匹が逃げ出す被害も。今年が初めてだといいます。

サメによる被害 サメによる被害

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■専門家「出没頻度高く」なぜサメは移動?

■専門家「出没頻度高く」なぜサメは移動?

徐々に漁港へと近づくサメ。なぜ、サメは移動してきたのでしょうか?

鹿児島大学水産学部 大富潤教授 鹿児島大学水産学部 大富潤教授
「写真から見ておそらくですね、第一背びれが非常に大きい『メジロザメ』ではないか」 暖かい海域で確認されるメジロザメ

メジロザメは、温帯から熱帯にかけ世界中に生息していて、国内でも奄美地方や沖縄、九州の暖かい海域にいることが確認されているそうです。

海水温上昇が影響か 鹿児島大学水産学部 大富潤教授
「適した水温に乗って移動する。高い水温の海域が北の方まで来ている。(サメの)回遊範囲が北の方に伸びていると思う。近年の海水温上昇に伴い、(サメ出没の)頻度も高くなった可能性」 猛暑はカンパチにも影響

実は、猛暑はカンパチ自体にも影響が。最近の海水温上昇で、カンパチの身体には害虫が付着しがちに。
虫がつき、痒い身体を網に擦りつけると傷ができるので、この対策にも追われています。

鹿児島大学水産学部 大富潤教授
「大型のサメも絶滅危惧種で保護対象。水産業の観点では厄介者。漁業者のやる気をくじく出来事は心配で残念」

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