東京・渋谷区が進めている緑道の再整備計画で、設置が予定されているピンクのベンチが高額すぎると物議を醸しています。
■総費用約110億円のビッグプロジェクト
全長2.6km「玉川上水旧水路緑道」 この記事の写真渋谷区の笹塚や代々木などを通る全長2.6キロの「玉川上水旧水路緑道」。緑豊かな「都会のオアシス」として地元の人に愛されてきました。
近隣住民「珍しく自然豊かなので、すごく気分転換になっていいですね」 完成から40年経過、老朽化が進み…
しかし、完成からおよそ40年が経ち、老朽化が進んでいることから、今、再整備計画が進んでいます。
総費用約110億円総費用およそ110億円というビッグプロジェクト。プロモーション映像には、緑道にできた農場で子どもたちが作物を育てる様子や多くの人が集うスペースも映っています。
近隣住民「きれいにしていただくという面では、みんなが通りやすかったり、下とかもボコボコしているので。そういうのを直してもらえるのであれば、そういうのはいいのかなと思う」
その一方で…。
近隣住民「ここは安らぎに来て歩いているんだけど、何か色々いじられたら居心地悪くなるんだろうなというのが、今とても寂しいんです。それも巨大な税金を使われてね」
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■一基400万円以上…ピンクのベンチ高い?■一基400万円以上…ピンクのベンチ高い?
ピンク色のベンチ中でも物議を醸しているのが、ピンク色のベンチです。
階段状のものも石材やレンガなどを再利用した素材でできていて、曲線のものや階段状のものなどデザイン性の高さがうかがえます。
一基あたり400万円以上今年度予算で15基、およそ6240万円を計上していて、一基あたり400万円以上になる計算です。
このベンチに、緑道の利用者はこう話します。
近隣住民「めっちゃいい感じですね。このベンチできたら、お昼ご飯食べる時も使えるし、休憩の時も使えるし、結構便利です」 近隣住民
「本当に勘弁してほしいですね。よく言われている話ですけどね。もっと使い道あるだろうという」 渋谷区 長谷部健区長
高すぎるという批判に、渋谷区の長谷部健区長はこう説明しています。
長谷部区長「資材メーカーが販売している汎用(はんよう)品じゃないため、一般的な価格として単純比較は難しいですが、適正な価格設定になるよう努めて参ります」 「人が集えるデザイン」
区は「人が集えるデザイン」を目指すと説明していますが、不安を感じる地元の人もいます。
近隣住民「やっぱり、木がたくさんあるので。ゴミ拾いとかすると、たばこの吸い殻とかもものすごくいっぱい出てくるんですよね。(コンビニで)お酒売ってるので、人がすごく集まるようになると、そういった不審火だったり。どうしても人は来るので、不安ではあります。住宅街なので」 警察と連携するなど対策
渋谷区は防犯カメラを設置し、警察と連携するなど対策を考えているということです。
(「グッド!モーニング」2024年7月2日放送分より)
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