梅雨前線の影響で西日本の各地では1日、警報級の大雨となった。滋賀県米原市では、土砂災害が発生して家の中が一面茶色い水で浸かってしまった。
■道路の至る所が冠水 別の道路に迂回も…
1日、1時間雨量が今年最大となった佐賀市。瞬く間に道路は冠水。車は大きな水しぶきを上げて走っていく。
別の道路でも、歩行者のすねの高さまで足がつかり、歩くこともままならない状態だ。
通行は困難と判断し看板を設置するも、水をかきわけ向かって来る車の水しぶきは、ナンバープレートが隠れるほどだった。
24時間降水量が250ミリを超えた大分県日田市。仕事に向う途中に大雨に見舞われた男性は、道路の至る所が冠水し、やむを得ず別の道路に迂回(うかい)した。
出勤中 大雨に見舞われた男性
「道路沿いの側溝から、水がものすごい勢いであふれ返るような感じで。道路を全部冠水するぐらいの勢い」
しかし、迂回した道路も冠水していたため危険を感じ、急きょ自宅に帰ることにしたという。
出勤中 大雨に見舞われた男性
「道路沿いの雑木林みたいな所から、滝のように雨水が道路側に流れ出てきてて、結構危険な状態ですよね」
トンネル内でトラックとすれ違った際には…。
出勤中 大雨に見舞われた男性
「視界が2秒〜3秒遮られちゃって。身の危険、ぶつからないかなという感じはありましたね」
■家の中が「茶色い水」で覆われる
住宅街に激しく流れ込む濁流。住宅の奥には、濁流とともに流れてきたと思われる大きな石が積み上っている。
家の中は一面、茶色い水で覆われ、家の中から水があふれ出ている。
滋賀県米原市で、土砂災害が発生した。
実家が被害を受けた 石河輝男さん
「父親と母親が実家(被害に遭った家)にいまして。『ドドド』という音がして、家の中に水が入り込んできたので、慌てて『大変だ』ということで」
住宅街に流れ込んだ大量の土砂は道路を覆うように塞ぎ、さらにその崖下の住宅街へ流れ込む。
避難した住民
「言葉で言い表せませんね、もうほんまに。石ころは流れてくるし、原木やらいろんなものが一緒に流れてきますから。坂ですからね、もともと。勢いもすごいんで」
この土砂災害で、滋賀県米原市の伊吹地区に警戒レベル5の緊急安全確保が発令された。
避難した住民
「初めて。ほんでびっくりしました。『はよはよ。何にも持たんでいいで、早く早く』と言われて。ほんまに何にも持たずに飛んで出てきましたんや」
■引き続き…土砂災害に警戒
福岡県北九州市の様子を見ると、住宅街の崖が崩れ、危険な状態のため、黄色い規制線が張られている。
しかし、次の瞬間、大きな音をたてて石が崩れ出した。
福岡県宗像市では、街の至る所で冠水。マンションの前には土のうが置かれ、その横の入り口では、住民がバケツで必死に水をかきだしている。
福岡県宗像市では、7月の観測史上最大となる激しい雨を観測した。
記録的な大雨となった西日本。引き続き土砂災害に警戒が必要だ。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年7月2日放送分より)
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