多くの建物が燃えた「輪島朝市」の火災現場=石川県輪島市で2024年1月2日午後2時21分、本社ヘリから撮影

 石川県は27日、能登半島地震の死者数が21人増え281人(うち災害関連死52人)になったと発表した。これで、熊本地震の死者数276人(うち関連死226人)を上回った。

 輪島市と七尾市の関連死22人がこの日、正式に認められた。一方、輪島市は、建物の倒壊など地震が直接的に影響して死亡した人の中に、関連死の1人を含めていたとして、直接死が1人減ったと訂正。このため、今回の死者数が21人増となった。

 関連死を審査する市町の合同審査会は18日、申請があった中で輪島市の19人と七尾市の3人について、関連死に認定するよう答申していた。

 輪島市などの資料によると、今回関連死に認定された22人のうち、遺族が公表を承諾した11人は、いずれも80歳以上だった。体調が悪化した理由を見ると、入居する福祉施設や自主避難所の停電で暖房が使えなかったのが4例、避難所で新型コロナウイルスとインフルエンザに感染したのが1例ずつあった。【深尾昭寛、竹中拓実】

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