福岡県糸島市志摩岐志のカキ小屋で食べ物を喉に詰まらせた女性(80)に適切な救命処置をして人命救助に協力したとして同市消防本部は27日、カキ小屋「恵比須丸」従業員で市消防団小富士分団の持田晃佑(こうすけ)さん(30)に感謝状を贈った。
市消防本部によると3月22日午後0時50分ごろ、食事中の女性が食べ物を喉に詰まらせ苦しんでいると119番があった。女性は家族ら5人で訪れ、カンパチの刺し身を詰まらせて苦しんでおり、持田さんは直ちに女性の後ろから両腕を回して腹部を圧迫する腹部突き上げ法を実施。異物の除去に成功し、救急隊到着時は女性の顔色もよく話ができる状態に回復したという。
持田さんは4年前から消防団に入団。2年ほど前に当時2歳の長男が食べ物を喉に詰まらせたのをきっかけに動画投稿サイト・ユーチューブで腹部突き上げ法を学んでいたことが役立ったという。
進藤俊典消防長は「重篤化を未然に防ぐことができ、大変有効な救急処置だった」とたたえ、持田さんは「自分たちにできることを学んでおくことは大事だと思った」と話した。【早田利信】
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