大学の学長になったばかりですが、セクハラ疑惑が。

■新学長“セクハラ疑惑”学生訴え

 男性は座っていた椅子から立ち上がると女性の前の床に腰を下ろし、じっと顔を見つめます。

 元TBSの社員、そしてこの4月から名古屋芸術大学の学長に就任した來住尚彦氏です。複数の女子学生からセクハラをしたと訴えられています。

被害を訴える学生
「君はビジュアルが良いからと髪の毛を触られたり、頭をなでられたり、息の掛かる距離感で『顔が可愛い』と何度も言われ、肩を抱き寄せられました」

 被害を訴える学生によりますと、去年8月、当時は非常勤講師で学長に内定していた來住氏がミュージカルの練習の見学に訪れ、その後、女子学生を個別に呼び出したといいます。

被害を訴える学生
「稽古の前に、自分がいかに芸能界でつながりがあってすごいのか。来年度、学長になって、どれほど自分に権力があるのかという話をされた後だったので、嫌だったけど嫌だと言えませんでした」

 学生らの訴えを受けた大学は外部弁護士も含む調査委員会を設置。その調査結果を受けて発表したのは「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」。

 ただ、学生側に調査結果は示されず、説明もないと言います。

被害学生を支援 田巻紘子弁護士
「具体的にどのように判断したのか、誰が何をどのように調査したのかをきちんと明らかにしてもらいたいと求めています」

 また、第三者委員会による再調査も求めて今月16日、大学側に文書を送付したということです。

 名古屋芸術大学は学生のケアも含めて今後の対応を検討していくとしています。

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