阪神電鉄の列車=兵庫県西宮市で、稲垣淳撮影

 阪神電鉄(大阪市)は22日、なんば線福―出来島間で30代の男性運転士が乗務中にスマートフォンを操作していたと明らかにした。事故や列車の遅れはなかった。同社はこの運転士を乗務から外し、処分を検討する。

 阪神電鉄によると、22日午前9時52分ごろ、大和西大寺発尼崎行き(6両編成)普通列車で、運転士がスマホ画面を操作しているのを乗客が見つけ、同社に連絡した。運転士は社内調査に「着信があったと思いスマホをかばんから取り出したが、運転しながらだったのでうまく画面を確認できなかった」と説明しているという。

 乗務中にスマホを持ち込むことは社内規定に抵触するという。阪神電鉄は「列車の安全運行や社員のスマホの適切な管理について改めて指導し、再発防止を徹底する」とのコメントを出した。【石川将来】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。