「平和の礎」の親族の名にふれる女性=沖縄県糸満市の平和祈念公園で2019年6月23日、森園道子撮影
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 沖縄は23日、1945年の第二次世界大戦末期の沖縄戦などで犠牲になった人を悼む「慰霊の日」を迎える。23日は最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園で、県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が営まれ、玉城デニー知事や岸田文雄首相らが参列する。

 22日は公園内の沖縄平和祈念堂で公益財団法人「沖縄協会」主催の前夜祭があり、遺族ら約250人が参列。平和の願いが世界の「七つの海」を渡って届くようにと、「平和の鐘」が7回鳴らされ、犠牲者に黙とうをささげた。

 協会の清水治(おさむ)会長は「戦場で最愛の肉親を失われたご遺族の深い悲しみや、悲惨な戦争体験を持つ人々の心の痛みは決して癒えることはありません」とあいさつし、平和を訴えた。

 公園では日没後、犠牲者を悼み、サーチライトが「平和の光の柱」として上空に放たれた。

 45年の沖縄戦では3月26日に米軍が沖縄本島西側の慶良間(けらま)諸島に、4月1日に本島中部に上陸。6月23日に日本軍の司令官が自決して組織的戦闘が終わるまで約3カ月にわたる地上戦となった。住民9万4000人(推計)が戦闘に巻き込まれて命を落とすなど、日米合わせて約20万人の死者が出た。【日向米華】

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