無登録で貸金業を営み、法定金利を超えて貸し付けたとして、出資法違反と貸金業法違反の罪に問われたうるま市の飲食店経営の被告(36)の初公判が18日、那覇地裁(安原和臣裁判官)であった。被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
被告は匿名・流動型犯罪集団「トクリュウ」に分類される県内のヤミ金グループ実行役の一人。
検察側は冒頭陳述で、2021年12月から22年2月にかけて、10人に77万円を貸し付け、利息45万円余りを受け取ったと明らかにした。グループは警察の摘発を逃れるため、拠点を転々とし、メンバーは互いを偽名で呼び合ったり、貸金回収の催促で使い捨てスマートフォンを用いたりした。
被告ら実行役には貸し付けのノルマが課され、達成できなければ出勤時間が早まり、深夜まで業務をさせられたという。貸し付けが多い者には「ボーナス」も支払われた。
被告らが昨年5月、カンボジアに潜伏中の指示役へ1億円分のドル紙幣を運搬していたことから、県警は指示役が海外に潜伏し続けているとみて捜査している。
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