神奈川県警大船署が押収した横浜DeNAベイスターズのチケットなど=県警提供

 プロ野球公式戦のチケットを不正に転売したとして、神奈川県警大船署は16日、横浜市中区の会社経営の男性(56)を入場券不正転売禁止法違反の疑いで書類送検した。男性は年間指定席(シーズンシート)を購入し、自らが見に行けない日のチケットを転売するなどして過去3年で3000万円以上を売り上げていたとみられる。

 同法はチケットを主催者の許可なく、定価を上回る額で転売することを禁じている。書類送検容疑は2023年7~9月、横浜スタジアムであったDeNA対巨人戦2試合の計4枚のチケット(販売価格計2万3200円)を2倍以上の計5万1600円で転売したとされる。

 男性は横浜DeNAベイスターズのファンクラブ会員で、容疑を認め、「小遣い稼ぎで転売してしまった」と供述しているという。

 大船署によると、男性は、20年ごろから転売を始めた。23年は約800枚、約1100万円を売り上げた。サイバーパトロールしていた署員が、チケット転売サイトにおいて高額取引されているチケットを発見し、捜査していた。【横見知佳】

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