長崎スタジアムシティでこけら落としのライブを開く福山雅治さん=ジャパネットホールディングス提供

 サッカースタジアムやバスケットボールアリーナなどを備えたジャパネットグループの「長崎スタジアムシティ」が長崎市で開業するまであと4カ月。同市出身のシンガー・ソングライター福山雅治さんがこけら落としの無料ライブをする開業前日の10月13日は、周辺のホテルは既に予約で満室。ライブの申し込みは受け付け開始から1週間足らずで定員(約2万5000人)の約6・3倍の約15万8000件(13日正午現在)に上っている。

 「無料ライブの開催が発表された7日以降、問い合わせが急増した」。会場から約800メートルのJR長崎駅の近くにあるホテルの担当者は語った。ライブ当日の10月13日は既に満室で、新たな申し込みは断っている。会場からやや離れた別の高級ホテルもライブ当日は満室で、担当者は「福山さんのおかげ。ありがたい」と語った。

 ライブの申し込みは7月7日までで、当選者の発表は8月上旬。長崎駅近くの別のホテルも今のところ当日は予約でいっぱいだが、担当者は「(当落発表後は)キャンセルが出る可能性もある」と慎重な見方を示す。

福山雅治さんのライブ会場となる「ピーススタジアム」=長崎市幸町で2024年6月11日午前11時51分、川島一起撮影

 ライブ会場は、J2のV・ファーレン長崎のホームとなるサッカースタジアム「ピーススタジアム」。約2万の客席に加え、当日はピッチにも約5000席を用意する。長崎市の人口(約39万人)の6・4%に相当する大人数が押し寄せることになり、ジャパネットグループの広報担当者は「道路混雑対策などを検討している」としている。

 2月に長崎市であった「長崎ランタンフェスティバル」では、まちを練り歩く「皇帝パレード」の皇帝役を福山さんが務め、沿道での観覧には募集定員約2万6000人に対し、約6・5倍の約17万人が応募。当日は抽選で外れた人も含めて全国から多くの「ましゃ」ファンが駆け付けた。

 市はパレードの集客効果が約9万6000人に上ったと見込んでいる。【尾形有菜】

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