父の日(6月16日)を前に、ベネッセコーポレーションが「好きなパパランキング(アニメ・漫画部門)」のアンケート結果を公表した。流行で終わらない息の長い作品から選ばれる傾向にあるが、「ええーっ」と驚く、あの国民的人気アニメの「パパ」は今年も1位を逃した……。
3位(2021年)、3位(22年)、4位(23年)。そして24年は、惜しくも2位。栄冠にあと一歩届かなかったのは「マスオさん」ことフグ田マスオだ。
1969年にテレビ放映が始まった「サザエさん」で、55年間の長きにわたってパパであり続け、今や「妻の実家で暮らす夫」の代名詞にもなっている。
「とにかく優しい」
「妻(サザエ)の買い物にも付き合ってくれたりする」
「磯野家のみんなと仲が良い」
そうした声が寄せられ、優しい姿が人気を集めた。
過去3年間はトップ5に入りながら、野原ひろし(クレヨンしんちゃん)と草壁タツオ(となりのトトロ)の後じんを拝してきた。
21年以降、4回目のアンケートとなった今回は、3年連続で1位だった野原ひろしが殿堂入りで対象外に。フグ田マスオは有力候補と思われたが、流行のマンガに奪われた。
1位はロイド・フォージャー。19年から電子コミック「少年ジャンプ+」で連載中の「SPY×FAMILY」の登場人物だ。
フグ田マスオ以下は、3位が工藤優作(名探偵コナン)▽4位が草壁タツオ▽5位が孫悟空(ドラゴンボール)――だった。
公式ホームページによると、今も28歳のマスオさん。「お人よしで気が弱いので損な役回りになってしまうが、家族に囲まれて日々幸せに暮らしている」キャラクターという。
今ひとつ輝ききれないのは、「損な役回り」が続いているからだろうか。なお、磯野波平は13位だった。
アンケートはベネッセ社が運営する出産・育児メディア「たまひよ」の利用者1541人が対象。リストからの選択に加え、自由記述での回答式だった。
併せて尋ねた「パパとして大切だと思うポイント」の回答は、1位「家族の時間を大切にする」▽2位「育児を積極的にする」▽3位「家事を積極的にする」――だったという。【小林遥】
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