コンビナートの灯火が、水をたたえた田んぼに上下反転して映り込む。田植えを終えたばかりの田(植田(うえた))で短い間だけ見られる夏の夜の幻想的な景色をとらえようと、今年も愛媛県今治市の斎灘(いつきなだ)沿いにある太陽石油四国事業所近くの土手にアマチュアカメラマンが集まり始めた。
夕方になるとそれぞれが思い思いの場所に三脚を立て、構図を定める。コンビナートに夕日が沈むと、漆黒の空に広大な石油精製施設の照明が浮かび上がる。
県立今治北高校写真部2年、石山知佳(ともか)さん(16)も仲間と一緒にシャッターを切った。「地元にこんな景色があるのはすごいこと。大好きな夜景です」【松倉展人】
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