兵庫県相生(あいおい)市立中学校2年の男子生徒が2023年3月、自殺した問題があり、市教委が設置した第三者委員会は8日、同級生らからいじめを受けていたことを認定、自殺に至った主な要因と結論付けた報告書を公表した。
報告書によると、生徒は同級生らから頻繁に「きもい」「うざい」などと言われるいじめを受けた。いじめはエスカレートし、殴られたり、無理やりズボンをぬがされそうになったりすることもあった。校外学習のバスの中で寝ている写真を撮られ、「変態」という言葉とともにインスタグラムに投稿されたこともあったという。
生徒がいじめを受けていることを認知していた学校について、調査委は「教員らがチームとして対応せず、情報共有もできていなかった。より深刻ないじめを見落とし、男子生徒への心理面でのフォローやケアが検討された形跡はない」と指摘した。
市教委などによると、23年3月10日、生徒は自宅から救急搬送され、翌日亡くなった。【村元展也】
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