沖縄労働局(柴田栄二郎局長)は7日、2023年の労働災害発生状況の確定値を発表した。休業4日以上の死傷者数は前年比145人増の1467人。1972年の統計開始以降、過去最多で、3年連続の更新となった。うち死亡は6人。労働局は50歳以上の労災や、転倒の増加を要因に挙げている。
50歳以上は全体の51・9%で、前年比99人増の762人だった。転倒災害の件数は前年比45人増の395人で26・9%を占めた。転倒に続く型別の労災は「動作の反動・無理な動作」18・8%、「墜落・転落」14・3%の順に多かった。
県内の労災による死傷者数は72年の1246人から減少傾向となり、最も低かった99年の702人から右肩上がりに増加。2021年の1282人から、3年連続で過去最高を更新している。
労働局の担当者は「県土木建築部や沖縄総合事務局と進める県建設業セーフワーク運動の推進などで安全衛生活動の定着を図りたい」と述べた。(政経部・國吉匠)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。