先月、レストラン経営の男性が殺害された事件。30代の男が関わった可能性があるとみて警察が捜査をしていることが分かりました。男には殺害された男性とある接点がありました。

 地元の名士だった男性。保護観察を受けている人を支援する保護司も行っていました。そして、捜査線上に浮かんだのは、保護司として接点があったという男だったのです。

 先月26日、滋賀県大津市の自宅でレストラン経営者の新庄博志さん(60)が死亡しているのを親族が発見した殺人事件。事件は新たな局面を迎えるかもしれません。

 別の容疑で逮捕の男が関与…。

 これは、近所に住む30代男の自宅の捜索です。捜査関係者によると、事件が発覚した2日後、男が大津市内でナイフを所持していた銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されていたというのです。

 男は2018年に強盗事件で逮捕起訴され、翌年、保護観察付きの有罪判決を受けていたのです。来月、満了予定の保護観察中でした。保護司として活動していた新庄さんと接点があったといいます。

 同僚の保護司によると、新庄さんは20年ほども保護司を続けていたそうです。

同僚の保護司
「誰もが社会に取り残されないという大きな目的を持って、新庄さんは取り組みをしていたと思う」

 保護司は民間のボランティアで、月に2、3回程度、保護観察対象者を家に招いて面接を行うなどします。

 法務省によると、1964年、保護司が担当していた元保護観察対象者に殺害された事件があったといいます。

 7日、小泉法務大臣は保護司の安全対策についてこう話しました。

小泉法務大臣
「保護司の人が、あくまで一般論になるが安全安心に活動できる環境を作っていくことが非常に重要」

 警察は、30代の男が新庄さんを殺害した容疑が固まれば再逮捕する方針です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。