大阪府のゴルフ練習場でバケツが爆発したと通報があった事件。その中にはいったい何が入っていたのか。専門家とともに映像を検証しました。
■“社長宛て”の紙「よろしければ」
緊迫した状況は7日も続いていました。
ゴルフ練習場に客の姿はなく、警察官がのぞく先にはバケツが見えます。不審なバケツについて、分かったことがあります。入り口に置かれていた不審なバケツには社長に対し、「よろしければお使いください」などと書かれた貼り紙がされていたということです。
映像を見ると、後ろに白い紙が貼られています。
「ポリバケツが爆発した」と通報があったのは6日午後1時すぎのこと…。
■突然の「熱風」従業員の腕 赤く
現場は大阪府松原市。のどかな田園地帯にあるゴルフ練習場です。カメラが不審物を捉えます。
入り口付近に置かれたバケツ。避難したのでしょうか、辺りに人影は見えません。男性従業員がバケツを不審に思い運ぼうとしたところ、「熱風が出た」と話しているそうです。
従業員は左腕に軽度のやけどを負っていたということです。
7日の映像。警察はバケツから数メートルまで近付いています。
不審物の中身は一体…。
バケツには、テープで筒状のものが巻かれています。そのそばにも、一回り小さいものが貼り付けてあるのが分かります。気になるのは、その中身です。
入り口付近に置かれていた不審なバケツを最初に確認した人によると、中には液体のようなものが入っていたということです。
最初の通報は「爆発した」というもの。
■専門家 液体“有害ガス”混ぜたか
専門家はバケツの状態から、ある可能性を指摘します。
爆発物に詳しい津田哲也氏
「火薬を使用したものではない。バケツのそのものが変形した形跡がないので、中に化学反応を起こす液体が入っていて、そのガスでバケツのふたが吹き飛んだような事件。ゆすったり傾けたりすると、2液が混合して有害ガスが発生してその圧力で爆発のような現象を起こす仕組みだと思う」
専門的な知識は必要なのか。また、殺傷能力はあったのでしょうか。
爆発物に詳しい津田哲也氏
「専門的な知識もいらないし、科学的な知識というほどでもない。混ぜるな危険と書かれたものはあちこち出回っているし、それ混ぜると有害だと承知な人は多い。バケツが破裂する威力もなかった。とことん圧力が上がる前にふたが開くから殺傷能力はなかった」
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