2

 結婚をにおわせていた男は既婚者でした。30代の女性から金をだまし取ったとして、45歳の男が逮捕されました。男は劇場型のロマンス詐欺で、1人で2役を演じていました。

■容疑者と被害者 “遠距離恋愛”の状態

女性(30代)
「婚約者が監禁されている」

 警察にかかってきた30代の女性からの電話。この電話が逮捕のきっかけになりました。

西村祐一容疑者(45) この記事の写真

 捜査員に連れられ、警察署に入っていく西村祐一容疑者(45)。髪を銀色に染めていて、顔を隠すことなく歩いて行きます。

“遠距離恋愛”の状態

 おととしから、西村容疑者と交際していたという女性。去年、女性からプロポーズし、西村容疑者と婚約しました。

 西村容疑者からは「東京で一緒に暮らそう。後から追う」と言われ、女性は一足先に北海道から上京。遠距離恋愛の状態でした。

■だまし取った金を家族の生活費に?

 先月16日、女性が西村容疑者にLINE通話をすると、西村容疑者にこう相談されたといいます。

突然のSOS 西村容疑者
「君にプレゼントする服を買うために消費者金融から20万円を借りようとしたが、そのまま逃げてしまった。そうしたら、業者に捕まった。車の中で、場所はたぶん渋谷。返さないと解放されない」

 婚約者からの突然のSOS。動揺する女性に、LINEのメッセージが届きます。送り主は、金融業者になりすました西村容疑者でした。

金融業者になりすました西村容疑者 金融業者になりすました西村容疑者
「この人が金を借りている。婚約者と言われた以上、責任をかぶってもらう必要がある」
「一括で25日までに25万円」
「この人の口座に入れてもらえる?」 110番通報

 女性は西村容疑者の身に危険が迫っていると感じ、110番通報します。

女性(30代)
「彼氏が拉致され、お金を要求されている」

 その後の捜査で、監禁は自作自演であることがあっけなく発覚。逮捕に至りました。

女性からの数百万円を妻子生活費に

 さらに、無職の西村容疑者には、妻と子どもがいることも分かりました。

西村容疑者
「家族には、仕事をしていることにしていた。女性から受け取った金も、仕事で稼いでいると話していた」

 警視庁によりますと、西村容疑者は女性に対し、「財布を落とした」「車が壊れた」「生活費が足りない」などと言い、数百万円を受け取っていたとみられています。

次のページは

■被害に遭った女性「彼は精神的な支え」

■被害に遭った女性「彼は精神的な支え」

 嘘をついて女性を都合よく東京に追いやり、女性から受け取った金を、妻子との生活費に充てていた西村容疑者。

西村容疑者を知る人 西村容疑者を知る人
「ちょっとチャラいという感じ」
「(Q.言動は?)柔らかい感じ、優しい感じ」

 被害に遭った女性はなぜ、だまされてしまったのでしょうか。

なぜ、だまされてしまった? 女性
「彼は精神的な支えで、彼と結婚し夫婦として暮らす予定だった」

 警察は、複数の女性からも合わせて1000万円以上をだまし取っていたとみて調べています。

(「グッド!モーニング」2024年6月7日放送分より)

この記事の写真を見る
・水原被告“罪償う”刑務所生活とは…「暴力的で危険」「ギャングが標的も」専門家指摘・カキの“生食用”と“加熱用”何が違うかご存じですか?「鮮度」ではないんです!実は・「川に白い水が流れている」で発覚 38年間トイレなどの汚水垂れ流し・カメムシ、全国で大量発生「やだ、こんなに」例年の280倍の地域も…その要因と対処法・「フランスパン」と「バゲット」違いは…材料、切り方ではなく 専門家に聞く“正解”

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。