【うるま】うるま市は5日、市内の社会福祉法人が運営する認定こども園で1月、園長兼理事長が園児の頬をつねったりたたいたりする不適切保育(虐待)があったとホームページ(HP)で発表した。5月には、市内の別の認定こども園で一時子どもを見失う事案も発生していた。

 市によると虐待行為は1月19日に複数回あった。同22日、市への情報提供があり、市が同日立ち入り調査したところ事実だと判明した。園長兼理事長は辞任した。

 園は同30日に説明会を開催。保護者に経緯と再発防止策を伝え、前園長兼理事長が謝罪した。市は、虐待を受けた園児を含む全園児に対し、心理士による心のケアを行った。5月時点で虐待を受けた園児は引き続き登園している。

 また、5月10日には、別のこども園で園児1人が園から抜け出して帰宅する事案があった。保護者が迎えに来ていないにもかかわらず、園児が帰りの支度を済ませて「お父さん」と言ったため、保育士は保護者が迎えに来たと思い込み、園児を1人で外に出した。

 市は園に対して、門の施錠や保護者が迎えに来たことの確認を徹底するよう指導した。(中部報道部・又吉朝香)

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