2023年の出生数はおよそ73万人で過去最少だったことが厚生労働省の調査で分かりました。

 婚姻数はおよそ47万組で、1933年以来初めて50万組を下回り、1人の女性が生涯に産む子どもの人数を示す指標は過去最低の1.20でした。

 厚労省が公表した人口動態調査によりますと、2023年の国内での日本人の出生数は72万7277人で前の年より4万3482人減り、8年連続で過去最少を更新しました。

 一方、死亡数は157万5936人で3年連続増加し、過去最多でした。

 出生数と死亡数の差は84万8659人で、減少幅は過去最大です。

 17年連続で死亡数が出生数を上回る「自然減」の状態が続いています。

 また、婚姻数は47万4717組で、前の年からおよそ3万組減りました。

 50万組を下回るのは1933年以来です。

 初婚の平均年齢は夫が31.1歳で、妻が29.7歳となっています。

 1人の女性が生涯に産む子どもの人数を示す指標「合計特殊出生率」は1.20で、1947年以降、最も低くなりました。

 都道府県別では東京都が0.99で最も低く初めて1を割り、次いで北海道が1.06、宮城県が1.07となっています。

 最も高かったのは沖縄県の1.60で、次いで長崎県、宮崎県が1.49でした。

 厚生労働省は「結婚や出産、子育ての希望の実現を阻む様々な要因がある。若い世代の所得向上など少子化対策に取り組んでいきたい」としています。

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