「富士山木のおもちゃ美術館」(仮称)の建設が予定されている静岡県御殿場市印野の富士山樹空の森で4日、地元の印野こども園の園児がヒノキの伐採作業を見学した。ヒノキは木のおもちゃ美術館で活用する予定で、子供たちに木について知ってもらうのが狙い。
見学したのは、らいおん組(年長)20人ときりん組(年中)17人の計37人。市の職員から「みんなが小学生になった頃、ここに木のおもちゃ美術館ができます」と説明を受け、木が役立つことや伐採の方法などを聞いた。園児らはギーンと音をあげてチェーンソーが切断を始めると大きな音にびっくりした表情。倒す方向の反対側から作業員がくさびを打ち込むと「がんばれ」「がんばれ」と声援を送った。
こども園の江口純子園長(59)は「地元の木が地元で役立つ様子を知ることで子供たちが何かを感じれば」と話した。御殿場木材協同組合の菅沼良将(よしまさ)理事長(58)は「地元に素晴らしい木があることを知ってもらいたい。なかなか見る機会のない林業に興味を持ってもらえればありがたい」と話した。
富士山木のおもちゃ美術館は鉄骨2階建て1348平方メートルで、2026年7月開館予定。市は年間15万人の来場を見込んでいる。【石川宏】
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