2025年大阪・関西万博に子どもを無料招待する大阪府の事業について、府は3日、府教育委員会の意向調査に回答した府内の小中高校などの約8割が参加を希望したと明らかにした。
調査は全約1900校を対象に、4月中旬から実施。期限の5月末までに約1740校が回答した(回答率約92%)。回答した学校のうち、参加を希望したのは約1390校で、約8割に達した。残りの約350校は「未定・検討中」とした。
府教委は調査結果を基に、6月中に各校に意向の詳細を確認。バスや入場日を割り当て、夏ごろに結果を連絡するという。
一方、意向調査の設問について、府教委は当初、参加を「希望する」と「希望しない」の二者択一にする予定だったが、調査の実施段階で「希望する」と「未定・検討中」に変更していたことが明らかになった。
府教委によると、参加見込み人数の最大値を調べる意図があったのに加え、「希望しない」と回答した学校にも詳細な意向を聞く必要が生じるため、「未定・検討中」の項目に集約したという。
こうした手法を問題視し、調査のやり直しを求める声も一部で上がっているが、吉村洋文知事は「具体的な調整に入る段階だ」と述べ、再調査はしない考えを示した。【東久保逸夫、戸田紗友莉】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。