深い悲しみ、もう二度と 鈴木市長コメント
2007年4月の長崎市長選期間中に伊藤一長・元市長(当時61歳)が暴力団幹部に銃撃されて死亡した事件から17日で17年を迎えるのを前に、鈴木史朗市長が15日、コメントを発表した。
鈴木市長は「長崎のまちは100年に一度の変化を遂げようとしているが、どれだけ時が過ぎ、まちが変化しようと、事件に対する強い憤りと深い悲しみは、いつまでも決して忘れられるものではない」と強調。「悲惨な事件が二度と繰り返されることがないよう、長崎のまちからあらゆる暴力を排除する」などと決意を述べた。
伊藤元市長は07年4月17日夜、JR長崎駅前の選挙事務所前で銃撃され、翌18日未明に死亡した。【尾形有菜】
命の重さ、次代に冊子を 市が作成へ寄付募る
長崎市は暴力追放のメッセージを発信する冊子の作成に向けた寄付を、クラウドファンディング型ふるさと納税で募っている。
冊子には「暴力追放『いのちを守る』長崎市民会議」の次世代へのメッセージなどを掲載予定。目標金額100万円。寄付は専用サイト「ふるさとチョイス『ガバメントクラウドファンディング』」で7月8日まで受け付ける。
問い合わせは市自治振興課(095・829・1211)。【川島一起】
安全なまち、市民で築く 集会に700人、パレードも
長崎市と長崎署、県弁護士会、防犯団体などでつくる「暴力追放『いのちを守る』長崎市民会議」は13日、同市魚の町の市民会館で市民集会を開いた。市民ら約700人が参加し、暴力を追放し安心安全なまちづくりをすることを誓った。
集会は16回目。鈴木史朗市長はJR長崎駅周辺の再開発を念頭に「人の流れの増加が見込まれ、安全で安心なまちづくりが一層重要になる。オール長崎で暴力のないまちの構築を進めたい」と述べた。
県弁護士会・民事介入暴力対策委員会委員長の西村広平弁護士は、不当要求やクレームなどの対応について説明し、「弁護士や警察への協力を仰いでほしい」と呼びかけた。
集会後、参加者は市中心部をパレードし、暴力追放を訴えた。【尾形有菜】
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