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 運転手不足が深刻化するなか、横浜市営バスは運転手に対し、夏休みを一日1万円で買い取ると通知し、波紋が広がっています。

■夏季休暇5日間全返上で…特別手当5万円

横浜市営バスの新対策が物議 この記事の写真

 2日、横浜駅のバス停では、横浜市営バスを待つ人で長い列ができていました。

 運転手不足を受け、4月に異例となるひと月に2度の減便を行った横浜市営バス。さらなる減便を防ぐために打ち出した、新たな対策が物議を醸しています。

バス乗務員の夏季休暇について(通知)

 先月30日に運転手に向けて配られたという文書。そこには、「令和6年度(2024年度)に限り、付与された夏季休暇全てを取得しないものについては相応の額を支給」と記されていました。

一日あたり1万円の計算

 夏季休暇5日間すべてを返上すると、5万円の特別手当が支給されるといいます。一日あたり1万円の計算になります。

すでに労働組合とも合意

 申請するかどうかは運転手本人の自由で、申請した場合、12月の期末手当と合わせて5万円が支給されます。すでに労働組合とも合意しているということです。

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■ベテラン運転手「全く納得できない」

■ベテラン運転手「全く納得できない」

 しかし、この奇策に街では疑問の声が聞かれました。

街の人
「それで事故とかにつながったら怖い。だから、あまり無理しなくていいんじゃない」 街の人
「バスの運転手の方も予定とかあると思うので。なかなか厳しいかなと思う」 運転手はどう感じている?

 実際、現場の運転手はどう感じているのでしょうか。横浜市は喜んでいる運転手もいると説明していますが、あるベテラン運転手は番組の取材に対し、こう話しました。

ベテラン運転手「全く納得できない」 横浜市営バスのベテラン運転手
「全く納得できないです。『俺たちの仕事一日1万円かよ』っていう声もあるし。やはり夏は暑くて疲れやすいから、夏季休暇があれば助かる。我々、乗務員を休ませる努力をしないまま、人がいないからといって、お金でつろうというのが間違いだと思う」

 横浜市は、労働基準法で定められた年次有給休暇ではなく、買い取りに違法性はないとしたうえで、こう説明しています。

横浜市担当者「苦肉の策」 横浜市担当者
「本来であれば運転手に夏季休暇を取って、休んでもらいたいと思っています。市民の皆さんの移動手段を守るための苦肉の策ですので、何とかその辺をご理解いただければと思います」

(「グッド!モーニング」2024年6月3日放送分より)

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